2023年版の『TEQUILA JOURNAL & MEZCAL JOURNAL』のリリースを記念したセミナーを、2/22にメキシコ大使館で開催しました、（主催：JUAST、後援：メキシコ大使館）
『TEQUILA JOURNAL』は、テキーラの正しい知識と情報、そしてメキシコの最新情報をより多くの方にお伝えするべく、2018年の『マルガリータの日』に初めて発行した情報誌です。
初発行以降、毎年情報を刷新して発行し、飲料店やメキシコに関連したビジネスを展開している方々に無料でお届けしてきました。
6回目の発行となる今年は、日本でも日に日に注目されてきているメスカルの情報に今まで以上に力を入れ、初めて『MEZCAL JOURNAL』も兼ねた『TEQUILA JOURNAL & MEZCAL JOURNAL』として発行しました。（両コンテンツが1冊になっています）

コロナ禍での中止を経て、3年ぶりとなったリリースセミナーは『マルガリータの日』当日の開催となりました。
まずはメキシコ大使館より、農業農村開発省アルベルト・クエヤル公使がスピーチ。
「テキーラはメキシコを代表するお酒であり、また、マルガリータは、日本で最も象徴的なカクテルの一つになって来ています。その人気は高まり続け、こうしたイベントは、日本の消費者の間でのテキーラやマルガリータの存在を磐石なものとすることでしょう」と述べました。

続いて、AMCT認定テキーラエキスパート・アガベ文化論研究者・翻訳家であり、スペイン語の原文で法律や各機関から発表されている最新情報をわかりやすく訳すなど本誌の執筆を担当している松浦芳枝が壇上に上がり、次のように述べました。
「テキーラやメスカルは、ありがたいことに法律がきちんとあり、テキーラに関していえばCRT(テキーラ規制委員会)のHPから全ての情報が誰でも自由に回覧できます。ただ、英語または法律に関してはスペイン語での翻訳が必要になるため、残念ながら日本語に訳して情報を発信するという作業をしているのは私達だけしかおりません。正しい知識・情報とはなんでしょう？？テキーラジャーナルとメスカルジャーナルは、その点を1番大切にしています」

今回は『MEZCAL JOURNAL』の発行に際し、メスカルは特に情報が少ないということもあり、メキシコ大使館にもご協力いただきメキシコの認証機関のCOMERCAMとAMMAに正式に申請をして情報提供いただきました。
本誌の内容も事前にご確認いただいた上で承認をとり、初めてメスカルのページに各認証機関のオフィシャルロゴも掲載しました。

続いて、JUAST・総合プロデューサーであり、当企画の運営を担当する目時裕美より、テキーラとメスカルの製法についてセミナー。
本誌では、アガベの栽培からボトリングまで全ての工程を紹介していますが、蒸留所やブランドによっての情報には違いがある中で、 本誌ではCRTの情報をもとに、一般的な内容をまとめています。
「もしかしたら訪問した先で違うことを教わった、という方もいらっしゃるかもしれませんが、ベースとなっているのは、法律にもとづいたCRTからの情報となります」と説明しました。
また、本誌には、メキシコの観光情報や蒸留所の紹介、テキーラやメスカルブランドの経営するホテルなどを紹介のページもありますが「人にすすめるのであれば、まず自分が行ったことがあるところでなければと思い、実際に私が訪問したことがあるところだけを載せています」と説明しました。

最後に、本誌のデザインを担当する李允貞より、メキシコが誇るアートと本誌のデザインについてセミナー。
メキシコのアートの歴史に始まり、メキシコを代表する女性画家Frida Kahloや、風刺画家としても世界的に知られるグラフィックデザイナーJose Guadalupe Posadaの紹介。
デザインについては、メキシコに息づく自由でカラフルな要素を、本誌にも取り入れたことを解説しました。
また本誌はテキーラとメスカルの双方が、製法や飲み方など基本的な情報が網羅されていますが「同じような展開で、それぞれ比較しやすい構成に工夫しました」と、読みやすいデザインに工夫されていることなどが述べられました。

セミナーの後半には、武蔵屋と、Tequila Muchoに運営協力いただき、本誌に掲載されているテキーラ・メスカルなどが出品された試飲会も実施。
セミナーでしっかりと学んだ後に、ブランドやボトルごとの違いを比べたり、来場者は飲み比べを楽しんでいる様子でした。

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