パローマやストローハット、テキーラサンライズなど、数え切れないほどテキーラベースのカクテルがある中で、マルガリータは最も人気のカクテルです。
イギリスの酒類専門誌Drinks Internationalが、世界のトップバーを調査し、発表する「The World’s Best-Selling Classic Cocktails 2019」によれば、全クラシックカクテルの中でマルガリータは8位にランクイン。テキーラカクテルの中ではNo.1であり、ジンベースのマティーニ、ウイスキーベースのオールド・ファッションドなどとともに、堂々とTOP10にランクインしています。

「トミーズマルガリータ」が人気を牽引？

マルガリータのアレンジレシピとして、最もよく知られているものの一つに、サンフランシスコのメキシカンレストラン「Tommy’s」のオーナーであり、世界に2人しかいないテキーラアンバサダーでもあるフリオ・ベルメホ氏が考案した「TOMMY’S MARGARITA（トミーズマルガリータ）」があります。これは、クラシックなマルガリータだけでなく、多様なマルガリータの魅力に触れてほしい、という想いから考案されたカクテルで、100%アガベテキーラをベースに、コアントローの代わりにアガベシロップを使用するのが特徴です。

グラスに塩の装飾はせず、氷を加えたオンザロックスタイルで提供するのがオリジナルのスタイル。また、その時の気分やシチュエーション、季節などによって、ベースのテキーラを飲み手が自由に選べるのがフリオ氏のこだわりだと言います。そんなトミーズマルガリータは、国際バーテンダー協会(IBA)によって、「新時代のカクテル」としてリストアップされており、近年のマルガリータ人気を牽引しているとされています。
ちなみに、アガベシロップは、テキーラと同じ品種「アガベアスル（ブルーアガベ）」と、メスカルにも使われる「サルミアナ」の2種のアガベのみを使用して作られる低GI値のオーガニック甘味料。アメリカを中心にマーケットが広がり、日本でも近年注目の食材となっています。